発達障害とは
発達障害は生まれつきの特性であり、まだ原因は、はっきりわかっていませんが、脳機能の発達のアンバランスさにあると考えられています。
そのため、ある特定のことについて非常に優れた能力を発揮する一方で、ある分野は極端に苦手ということがあります。ある程度の得意不得意というのは、誰にでもあることですが、発達障害があるとされるこどもは、その差が非常に大きく、日常生活に支障をきたすほどの状態になるのです。
それぞれタイプはあるが「認知機能」の偏りが特徴
発達障害はいくつかのタイプに分類されますが、カテゴリーに関係なく共通していることがあります。それは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点です。一部とは、見聞きしたものを理解し、記憶する。あるいは過去の経験に照らして、計画を立て行うといった、脳の様々な機能のことで、これを「認知機能」と言いますが、発達障害がみられるこどもの脳には、認知機能に偏りがあることがわかっています。
発達障害のタイプ
また、発達障害の分類については、行動や認知の特徴(特性)によって分けられます。主なタイプとしては、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)がありますが、同一の人に、いくつものタイプの発達障害が併存していることもあります。そのため、同じ障害があるという人同士でも、まったく違っているように見えることがあります。そのため、個人差が非常に大きく現れるのが、「発達障害」の特徴でもあるのです。
主な発達障害について
発達障害は、いずれのタイプにしても見た目ではわかりにくいことから、周囲はつい「本人の努力が足りない」と思いがちです。しかし、努力をしてもなかなか改善が難しいことがあります。周囲が正しく理解してあげることが大切です。
なお、発達障害の中でも多いとされるタイプの特徴は以下の通りです。
日常生活に支障がなければ個性
発達障害の疑いの心配があったとしても、日常生活に支障がなければ個性の範囲です。でも保護者から見てお子さまが周囲のお子さまたちと違って見えたり、お子さま自身がどうしていいかわからず困っている場合もあります。そのような時は受診しご相談ください。診断名をつけるのではなく、具体的にお子さまをどう理解し、どう対応していったらよいかを身体や運動の側面から分析します。