学習障害(LD)とは
全般的な知的発達には問題はみられませんが、読む・書く・計算するなど、特定の事柄のみが難しい状態を指し、それぞれ学業成績や日常生活に困難が生じます。
いくつか例を挙げると、読みであれば、文章を飛ばして読んでしまったり、同じ行にある文章を繰り返して読む。あるいは文章の内容を誤って理解してしまうなどです。また、書くについては、不自然と思える句読点の打ち方、正しく漢字を書くことができないなどです。計算では簡単な暗算、あるいは繰り上げや繰り下げが理解できていないなどがあります。
こうした能力が要求される小学校2~4年生頃に成績不振などがみられることで、学習障害が明らかになります。その結果として、学業に意欲を失い、自信をなくしてしまうケースもあります。
治療について
学習障害がみられる子どもには教育的な支援が何よりも大切です。読むことが困難な場合は大きな文字で書かれた文章を指でなぞりながら読んだり、書くことが難しい場合は大きな桝目のノートを使ったり、計算が困難な場合は絵を使って視覚化するなど、症状に応じた工夫が必要です。
保護者と学校が子どもの抱える困難を正しく理解し、子どもの怠慢が原因であると決めつけず、適切で具体的な支援策についての情報を共有することが大切です。