〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-12-4
東履東峰会館3階
(とうりとうほうかいかん)
03-3864-2600
(予約制)

作業療法について

作業療法とは

作業療法

作業療法はリハビリテーションのひとつです。大人の場合であれば身体や精神に障害のある患者様に対して、日々生活していく上で必要とされる動作や社会に適応するための能力の回復を目的として、様々な「作業」(日常生活で必要とされる諸活動)を通じて治療を行います。

当クリニックは、主に発達障害のお子さまを対象とした作業療法です。小児科医師がお子様が成長していく過程で手先が不器用、運動が苦手、お友達とうまく遊べない、落ち着きがないといったお子さまについて、全身を使った運動や手を使った遊びなどを通して苦手な動き(手先の器用さなど)を克服できるようにし、楽しく自信をつけさせる。また、お子さまの心身を含めた全体的な発達を手助けするだけでなく、保護者の方やその子を支える周りの大人たち(保育士や幼稚園の先生など)に具体的にお子さまの身体運動状態をお伝えし、対応のアドバイスをしながら、サポート体制も相談していきます。

当クリニックで確認するポイント

  • 粗大運動(全身を使った運動、走る、歩くなど)
  • 微細運動(主に手先などの小さな筋肉の調整による運動、絵を描く、箸や鉛筆を使うなど)
  • 応用的な運動(ジャンプやスキップなど)
  • 感覚処理能力(音や光、臭いなどに過敏に反応、偏食、刺激に対する反応が低い(鈍麻)など)
  • 知覚・認知能力(文字を読む能力、図形の理解、距離感がつかめているか、など)
  • 全体的な発達状況(心理面、情緒面、コミュニケーション、遊び など)

当クリニックの運動指導のめざすところ

手先の器用さや道具の使い方、他人とのコミュニケーションの取り方というのは、多くの場合、様々な経験を積むことで得られていくものですが、これは脳にインプットされたいろいろな感覚というものを整理したり、まとめたりする感覚統合(身体の外から入ってきた刺激を脳で情報として受け止め、処理する)というものが脳の成長に応じて発達することで、できるようになるのです。

感覚刺激には、視覚、聴覚、味覚・嗅覚、触覚、固有受容覚、前庭覚があります。これらが上手く機能しないことで、姿勢調整や平衡感覚などが難しかったり、運動発達の遅れ、手足の操作など運動面の苦手さ・不器用さ、感覚過敏が見られ、情緒面・対人面・学習面・言語面などに問題が起きるようになるのです。

当クリニックでは、このようなお子さまに対して運動機能の向上・日常生活動作の向上を図り、訓練や指導を行っています。

具体的には、遊びを通して遊びの操作性や運動の基礎能力を高めることで、認知面の向上を促し、適応行動・目的行動の達成を促して自己肯定感を高めていきます。

ただ、これらの運動指導を行うにあたっては、一人一人のお子さまに応じて常に楽しんでもらえるプログラムを探します。体全体あるいは手足を動かすことで楽しくなる遊びを様々に行っていくことで、気づかないうちに苦手を克服、そして達成感や自信などにつなげていきます。もちろん遊びの中にも訓練要素をしっかり盛り込みつつ、自発的にこどもたちが取り組んでくれる内容を日々あれこれ考えながら、お子さまたちと一緒に達成感を喜べる雰囲気づくりに努めております。

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